BMW・5シリーズ

BMW・5シリーズは5人乗りのセダンもしくはステーションワゴンで、ドイツの自動車メーカー、BMWが生産する乗用車である。
BMW・5シリーズはメルセデス・ベンツ Eクラスやアウディ・A6などがライバルで、サイズが異なるが、トヨタ・セルシオや日産・シーマ、ホンダ・レジェンドなどの国産高級車と価格帯が近いため日本では競合している。
ヨーロッパではセグメントEの大きさに分類される乗用車の代表的なモデルだが、2006年度にアメリカ道路安全保険協会(IIHS)による調査で、後方からの追突時の安全性が「POOR」(危険) という評価がなされたため、BMW・5シリーズの購買層にとって、安全と信頼性の心配事が増えた。
BMW5シリーズの前身は、「新しいクラス」の意味であるノイエクラッセといい、BMWが1961年から78年まで生産した2ドア及び4ドアの1500cc-2000ccの中型乗用車で、現在のBMWの主力車種3・5・6シリーズに引き継がれている。

BMW5シリーズE34

1988年、3代目BMW5シリーズはE34型となり、直列6気筒SOHCエンジンを搭載した525i 535iが日本に導入された。
520i、525i は1991年にDOHCに変更、オートマチックが4速から5速に変更されました。
BMW Japan10周年を記念して1991年に限定車として、限定色や本革製スポーツシート、専用のウッドパネルが装備されたモデルが発売された。
マイナーチェンジを1993年に行い、全車に運転席エアバッグを装備させ、530i、540iがV型8気筒DOHCエンジンの搭載モデルを導入したため、直列6気筒 3.5リッターの535iが消滅となった。
1994年には助手席側のエアバッグも標準装備となり、525i、530i、540iにスポーツパッケージが設定される。
日本に正規輸入されたモデルは525i (1988年-1991年) 535i (1988年-1993年) 520i (1991年-1996年) 525i (1991年-1996年) 530i (1993年-1996年) 540i (1993年-1996年)です。

BMW5シリーズE34ツーリング

BMW5シリーズE34で、1992年からステーションワゴンであるツーリングモデルが導入された。
BMW5シリーズのツーリングモデル最大の魅力が2枚式の巨大なパネルサンルーフであったが、剛性面で難があったようで以降のBMWツーリングモデルには一度も採用されていない。 ドイツ本国ではBMW520iからM5までのラインナップが存在したが、日本導入モデルは525i (1992年-1996年)、540i (1994年-1996年)の2種である。
BMW540iは左ハンドルのみで、販売期間が短く、価格が約900万円と高価であった。
1988年に2代目としてE34型M5は3.6リッター5速マニュアルの組み合わせでデビューした。
排気量を3.8リッターに拡大し馬力を1993年に向上させ、6速マニュアルとしたが、リミッターによって最高速度は250km/hに制御される。
1987年、BMW750iの発売に当たってメルセデス・ベンツとの紳士協定で、両社サルーンの最高速度を250km/hに取り決められた。

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